いっぽう、下の写真の店で日本系マスクの価格は30枚300HK$(4300円)、スペイン系とアメリカ系は50枚320HK$(約4600円)となっている。
価格の違いは世界各国の製品信用度の格付けさながらだ。香港では今年2月以降、ダイヤモンド・プリンセス号事件やその後の日本国内の検疫体制の混乱から日本に対する評価が大幅に下がっているのだが、製品の信頼性の面では日系メーカーの評価はまだ高いようである。
2月23日現在、日本ではどうやってもマスクを容易に買えない状況が続いているため、カネさえ出せば欲しい物が買える香港のほうがマシとも言えるのだが……。
なぜか溢れる日本系マスク
ちなみに、日本国内ではほぼ完全に消えてしまった日本系メーカーのマスクが、香港ではどういうわけか非常な高値ながらも氾濫している。1月20日ごろから1週間程度、日本国内で発生した華人によるマスク爆買い品が香港に流れているのかもしれない。
香港でもっと安いタイ系の製マスクを買ってみたところ、
上の写真の日本系メーカーのマスクは、7枚入りで88HK$(
もっとも、袋や箱だけ日本語が書かれていて中身は第三国の怪しいマスク……といった話も聞かれるので、あまり高額な日本系マスクを買うのはためらわれる。また、下記のようなボッタくり品もある。
繁華街の旺角で撮影。ダイソーの100円のマスクがなんと105HK$(約1500円)だ。ある意味で、香港における日本メーカー製品への根強い信頼を示すものだと言えなくもない。
下町で広がる「布でマスクを作ろう」運動
いっぽう、下町に向かうとより「意識の低い」コロナウイルス防衛が見られる。布でマスクを作ってしまえばいい、という動きが広がっているのだ。