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平均最低気温-16度、人間よりホッキョクグマが多い地で「世界最北の寿司」を食べてみた

2020/03/13
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 手持ちの食材が尽きかけてスーパー閉店間近に意を決して地吹雪の中へ飛び込んだが、寒さを通り越して痛い。肌を露出させている顔の痛みが特に激しい。真冬にスヴァールバル諸島へ行く際は、帽子だけではなくスキーやスノボで使うようなフェイスマスクを持参することをオススメする。

車のヘッドライトが地吹雪を照らすと、アメリカの超能力ドラマ風の写真が撮れる。

世界最北の寿司屋へGO

 噂の世界最北の寿司屋は、ロングイェールビーンの町の中心部にあった。 Svalbard Hotell The Vaultの一角にある『NUGA Sushi & Noodles』だ。さっそく入店してみよう。

寿司屋『NUGA』のロゴマークは包丁の形。

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 こぢんまりとした店内は北欧と和が融合したデザインを取り入れたお洒落な内装で居心地がいい。店内の棚には各種日本酒が取り揃えられており、テーブルにはキッコーマンの醤油が置いてある。余談だがキッコーマンの醤油は北欧の一般的なスーパーに普及している。