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 中学生の娘さんの卒業を祝うために今月中旬に日本に一時帰国を予定していた日本人の駐在員は、「中学卒業も人生に一度なんですけどね」と嘆息していた。飛行機はキャンセルしたという。 

旅行業界では「相当な数の会社が倒産する」との噂が

 9日の措置実行を前にした7日、8日には、金浦や仁川などの国際空港で、日本へ留学している韓国人学生やビジネスマン、在韓邦人らの駆け込み出国が見られたと報じられた。その一方で、この4月から日本に留学したり、日本企業に就職するはずだったのにビザの関係で入国できなくなったり、日本での就職活動を予定していた韓国人学生の不安の声をメディアが拾っている。 

 経済への打撃も懸念されている。 

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 新型コロナウイルスの感染拡大ですでに赤字を発表していたアシアナ航空は、日本への就航を全面中断。大韓航空も一部に限り運航することを決めており、経営不振にさらに追い打ちをかけた。旅行業界では、「大手旅行会社をのぞき、相当な数の旅行会社が倒産する」(韓国の旅行業者)とささやかれており、ソウルの観光スポットでもどのくらいの倒産がでるか、戦々恐々だという。それは日本とて同じ状況だろう。 

アシアナ航空の受付 ©ロイター/アフロ

際立つ日韓のお粗末すぎる対応

 今回の措置により、防疫という観点で、日韓両国でどのような影響が見られるのかは注目されるところだ。 

 それにしても、疾病を巡り日韓がこれほどお粗末な対応をするとは思ってもみなかった。日本は今回の措置を実行する理由も説得力に欠けている。そして、韓国は日本の措置を、昨年の輸出規制と同じ脈略の政治的な意図として捉え、“対抗するため”の措置としてしまった。 

 コロナ事態が終息した後、各国のイメージはどうかわっているだろう。新型コロナウイルス対策への台湾でのスピード対応などは際立っている。日本と韓国はどうだろうか。