坂崎 仁紀
genre : ニュース, 社会, 経済, グルメ, 旅
「冷し肉そば」は厚切りのバラ肉、大根おろし、わさび、ねぎが多めにのっている。
まず「冷し肉そば」のつゆをひとくち飲んでみる。返しと出汁の旨さが際立っている。返しは本返しだろうか。華やかな香りがする。
出汁は2種類の鰹節、宗田節、日高昆布を併せて引いている。すっきりしているがコクのある深い味わいである。老舗と変わらぬ味を提供しているわけである。
厚切りのバラ肉は返しなどとじっくりと炊いたもので、柔らかく味がしっかりとしみている。そばと一緒に食べるとまた肉のうまみがそばにからまる雰囲気である。大根おろしとバラ肉を一緒に食べたり、わさびをバラ肉につけて食べてもなかなかうまい。これは「温かい肉そば」(700円)もうまいに違いない。
そばはやや太めの二八の手打ちだ。程よいコシとそばの香りがほんのりと伝わってくる。
「うちば」のそばは茹で時間2分~2分半。立ち食いで回転を優先するのなら細麺にするはずだ。その辺りのことをお客さんがいなくなった合間をみて、中村さんに聞いてみた。すると素敵な答えが返ってきた。
ADVERTISEMENT
「そばの風味、甘さや香りを、しっかりと噛んで味わって食べてもらいたいです。そのためにやや太い麺(中村さんはナポリタン系と呼んでいる)にしている」そうだ。
ITライター
タレント
漫画家
漫画原作者