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貴重なマスクの用途に優先順位を

 WHO(世界保健機関)は次の公式見解を出している。

「くしゃみやせきなどの症状が見られない人は、予防目的で公共の場でマスクをする必要はない」

 現状において、マスクが枯渇していることは紛れもない事実で、いまあるマスクをいかに効果的に使っていくか――を考えるべきだろう。

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©iStock.com

 WHOの言う通りであれば、一日中マスクをしていなければならないことはない、といえる。もちろん、世の中にマスクが潤沢にある時なら、いつでも好きなだけマスクを使えばいい。

 しかし、いまは非常事態だ。

 国がマスクの支給先に優先順位を付けるように、私たちも貴重なマスクの用途に優先順位を付けるべきだろう。

 単に道を歩く時や一人で自家用車を運転する時などにマスクを使って消費を促進させるより、満員電車や人混みに身を置かなければならない事情がある時や、自分が何らかの感染症にかかっている疑いがある時、そして“医療機関を受診する時”など、マスク使用にメリハリをつける必要があるのかもしれない。

 あと、これは以前にも書いたことなので繰り返しになりますが……。

・マスクから鼻を出す

・マスクをあごまでずらして顔を触る

・マスクの表面を触った手で目や鼻や口を触る

などのことをしてしまうと、マスクをする意味がなかったり、かえって感染のリスクを高めることにもつながる。

 貴重なマスクを使うなら、大切に、効果的に使いましょう。