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 中には、

「今月から1日1枚の支給制限がかかったが、それでもまだいいほう。近隣のかなり大きな病院で“1週間に1枚の支給”という話を聞きました」(関東近郊の民間病院)

 というところや、

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「職員に感染させるわけにはいかないので、看護師や受付スタッフには1日1枚マスクを支給して、院長の私はマスク無しで診療を続けています」(関西圏のクリニック)

 という涙ぐましい対応をとるところもある。

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 でも、色々な医療機関に話を聞くと、意外に困ってもいないところもあるようだ。

飛沫を浴びることが多い耳鼻咽喉科では……

「マスクの在庫は十分あります。あと2~3カ月は大丈夫」(関東近郊の中規模民間病院)

「従来と変わりありません。職員のほうが意識的に“無駄遣いをしないように”と気を使っている程度」(都内の大学病院)

「新型コロナの受入れ病院なので、現状ではマスク使用の制限はかかっていません。1カ月分ぐらいは余裕があるようです」(首都圏の公的基幹病院)

 そもそも医療者にとって、マスクはどんな位置づけなのか。

 圧倒的に多かった回答が「絶対に必要」というもの。

「診療科の特性上、ニオイ対策や患者の体液を浴びることを防ぐため、新型コロナ騒動に関係なくマスクは必需品でした」(関東地方の大学病院・泌尿器科)

「耳鼻咽喉科は飛沫を浴びることが多い診療科ですので(くしゃみ、咳)、私は新型コロナが出る前から、飛沫感染・接触感染対策として、外来や処置の際は必ずつけています」(首都圏の基幹病院・耳鼻咽喉科)

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「過去には外来診療でインフルエンザをうつされたことがあるので、やっぱりマスク無しは恐い。それに不顕性感染のことを考えると、自分から患者にうつす危険性もあるので、いまの段階ではマスクは不可欠」(首都圏の民間病院・消化器内科)

 一方で、こんな意見もある。

「現状で発熱があり、海外渡航歴がある人を診る時はマスクをしますが、それ以外であれば患者さん自身がマスクをしていれば、私はしません。診療科にもよりますが、マスクは拡散させる側がするものであって、“受け身”には不要――と考えています」(都内の民間病院院長・一般外科)