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 家族について語るとき、結城の表情は曇る。しかし、AV撮影の話になると一転して笑顔になり「今はとにかくすべてが楽しい!」と饒舌に語り出した。

「私はセックスを追求したいし、自分がするところをたくさんの人に見てもらいたい。撮影をして、ずっと抑え込んでいた自分の欲望をようやくさらけ出せた。今は『セックスが好き!』って堂々と言えるのがすごく嬉しいんです。“天職”というのはおこがましいですが、AV女優はすごく自分に合っていると思っています」

未来の話には大きな笑いも ©文藝春秋

一度は断念したデビューの夢

 実は、結城は一度AVデビューを断念している。2019年9月頃のことだ。

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「その時は『家族に迷惑かけちゃうな』とか、『私のセックスなんて見たい人いるのかな』とか、いろいろと悩みました。もしデビューするとしてもミスキャンの経歴は隠そうと思ってもいました。そんな悩みも誰にも打ち明けないまま、断念しようと決めました」

 しかしその後も「AV女優になりたい」という気持ちは消えなかった。

「断念しようと思ったのは、胸が小さいことも理由の1つだったんです。やっぱり大きい方がいいのかなとか考えて。でも『私、肌は白いし、よく考えたらいい体してるんじゃない?』って思えてきて。一度そう思ったら、悩みを吹っ切ることができました。結局、AV女優になる以外の道を考えていなかったんでしょうね。

 今は毎日のようにAVを観て、『次の撮影ではあれしてみよう、これしてみよう』と考えながら、撮影に向けてモチベーションを高めています。仕事とはいえ、やっぱり男優さんに『結城るみな、良かったな』と思ってもらうためにも頑張りたいです」

「全部お話しして本当によかった」

 1時間半にわたる独白のあと、編集部へ現れたときの硬い笑顔とは打って変わって、結城は清々しい表情を浮かべていた。

「SNSで情報発信していると、『AV堕ち』とか『ヘラヘラしてるバカそうな女』みたいな目で見られているなと思うことも正直あります。過去に関係を持った男性の中にもそう思っている人がいるかもしれないですね。彼らからしたら私は“ヤレる女”だったかもしれないけれど、私からしたらその男性たちは “ヤレる男”だった。デビューしたらそんな人たちもムラムラさせて、『私で抜け!』って言ってやりたいくらいです(笑)」

 最後に結城は「正直、最初は『文春怖い』って思っていました。でも来てよかった。全部お話しすることができて本当によかったです!」と告げ、深々と一礼。憑き物が落ちたかのように、晴れ晴れとした笑顔で編集部を去っていったのだった。

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