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父親に決意表明した夜

「プライベートでは食事とか駆け引きとか、行為の前後に時間を取られるじゃないですか。それがすごく嫌」とも語る結城。抑圧から逃れ、自身の欲望に従った結果がAV女優への大胆な転身だった。この決意は家族にも伝えている。結城は「家族との間に距離が生まれる覚悟はしていた」という。

「事務所に所属することが決定した昨年11月頃、まず母に『私、“全裸監督”になるんだぁ』と伝えてみました。意味合いとしては『全裸監督』(Netflix)に登場する黒木香さんのようにAV女優になる、ということだったのですが、少し言葉と意味を濁しました。それでも母の勘は鋭く、『アダルトビデオだけはやめてね』って言われてしまったんですけれど……。

 その後、母と散歩をしているときに、意を決して『AV女優とか、そういうことをやりたい』と伝えました。でも返事は曖昧で。納得してもらうまでには時間がかかりましたね。『好きなようにしなさい』と言ってくれたのは、2月にメーカーさんがデビューの情報解禁をしてからだったように思います」

 父親のことに話が及ぶと、結城は「父がショックを受けることは重々承知していたんですけれど……」と申し訳なさそうな表情を浮かべた。

「母に伝えてからも、父にはずっと黙っていたんです。初めての撮影を12月末に済ませていたのですが、お正月に家族が集まった時にも何も言えませんでした」

家族については言葉を選びながら語っていた結城るみな ©文藝春秋

父親の第一声は……

「結局父に伝えられたのは、SNSで情報解禁をした後、事後報告になってしまいました。2人で食事をするタイミングがあったので、『私はアダルトビデオやります。というか(AV女優に)なりました。撮影もしました』と伝えました。

 父の第一声は『え……グラビアみたいな感じ?』でしたね。私も緊張していて何を話したのかよく覚えていませんが、何とか納得してくれて、『雑誌とか作品が出る時は先に教えて欲しい』と言われた記憶があります。でも、食事が終わった後に送られてきたメールに、父の本心が書かれていました」

 メールには《ある程度、自分が納得するところまでいったらその業界からは足を洗って欲しい。ずっとアダルトにいて欲しくはない》と書かれていた。

「数日前にも、思い出したように『グラビアではダメだったのか』と連絡がありました。父には申し訳ないけれど『グラビアじゃ意味がない。この仕事をしていることに意味がある』と返信しました。もちろん家族に迷惑をかけるかもしれないことは分かっています。それは本当に申し訳ないです……」