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無観客「R-1ぐらんぷり」  “異例ずくめ”の舞台裏で起きていたこと

 大会史上初となる無観客での開催、スタジオ審査員・お茶の間投票・Twitter投票の併用審査、自作クソゲー画面に突っ込む斬新なピン芸を見せた野田クリスタルの優勝と、異例づくめだった「R-1ぐらんぷり2020」決勝戦。ではテレビ画面に映っていないその裏側では、いったいどんなことが起こっていたのだろう?

決勝会場に入れなかった報道陣

 芸能サイト記者が語る。

「例年なら報道陣は番組生中継中、決勝が行われるフジテレビ内のスタジオではなく、別室に集められて、出場者たちのネタをモニター画面で見ていました。そして番組終了後、初めて我々もスタジオへの入室が許され、優勝者会見がそこで始まるという流れでした。とはいえ当然のことながら、その報道陣控室も同じフジテレビの社屋内にあったわけです。しかし今年は控室が、フジテレビの隣にあるホテル『グランドニッコー東京 台場』の宴会場に設けられたんです」

優勝した野田クリスタル(左)はマヂカルラブリーのボケ担当

 無観客で決勝を行ったのと理由は同じで、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためだとか。

「我々は宴会場に設置された大モニターで決勝の様子を見て、終了後の優勝者会見は、わざわざその宴会場まで野田クリスタルがやってきて行われました。つまり決勝会場となったフジテレビのスタジオに、報道陣は最後まで入れなかったんです」(同前)

 となると今年のR-1決勝最大のトピックである、無観客となった会場の様子を伝えることができない。

 ちなみに「R-1ぐらんぷり」は、そもそも関西テレビの制作で始まった番組である。09年の第7回大会からフジテレビも共同制作として名を連ねるようになったが、番組制作のイニシアティブを握っているのはあくまで関西テレビ。したがってR-1の決勝戦中継は、関西テレビがフジテレビのスタジオを借りて制作している形に近い。