たまたまいないので、私が出たという感じです
常井 やっぱり、今回の話(※参院選に自民党の「2人目」として出馬すること)は克行さんが持ってきた話というふうに受け取って良い?
河井 いいえ。違いますね。
常井 へえ、違いますか。
河井 主人も、もちろんいろんな方に相談はしたとは思うんですけど、主人にそんな決定権があるわけじゃないから。広島に2人立てて競わせて自民党の底上げをしたい、底辺をもっと広くしたいというお気持ちが、党本部、官邸にはずっとあって、そこにちょうど私がはまったという感じですよね。
常井 家の中で克行さんが「案里、やれ」みたいな感じとは違ったんですか。
河井 ないですね。とにかく「2人目」は誰でもよかったんです。私じゃなくても良かったんだと思うんですけど、党本部も官邸も。たまたまいないので、私が出たという感じです。
常井 声がかかったのは、(参院選がある前の2018)年末ですか? (2019年の)年明けですか?
河井 公認もらったのが3月13日だから、年明け。それも、「広島に2人立てる」という話は年明けぐらいからバーッと広まって、私か、もう一人の方か、ということになって、ペンディングでずっと来ていたんです。私も、(現職の広島県議として)統一地方選挙があるから、「このままだったら私、統一選に出ることになります」という話をして、「それはいけないね」ということになって、3月13日になった。その後、まだ統一選の後半戦が終わってからだから、活動期間は本当に90日ぐらいですね。
常井 なるほど。でも、今回の案里さんの陣営には有名な選挙参謀が入って、「最強の布陣だなあ」と思いながら見ていましたよ。
「私のことを一番よく知ってる三浦さんがいい」
河井 ヘッヘッヘ、よくご存じで(笑)。三浦博史さん(選挙プランナー)は、10年前の県知事選の時に湯崎さん(※湯崎英彦・現知事。2009年の県知事選では当時36歳の案里氏と争った)の陣営をやったんですよ。
常井 へえ!
河井 私がその後、(広島選出の亀井静香氏が率いていた)国民新党からその直後の参院選に出ないかという話があって。で、それは最終的にお断りしたんだけど、「選挙プランナーもちゃんと付けるから」と言われて、「じゃあ、私のことを一番よく知ってる三浦さんがいい」という話をして。
常井 広島県知事選で三浦さんの率いる陣営と戦ったことがあるから、ということですね。
河井 そう。で、今回(の参院選)はお受けいただけて。
常井 「三浦さん効果」もあって、広島の自民党を全部敵に回しても勝てた部分もある。
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