「ストレス食い」を防ぐ10カ条
指はどんなにしゃぶってもふやけるだけだが、お菓子を食べ過ぎれば際限なく太っていく。そこで山本医師が、ストレス食いを食い止めるための10の対策を挙げてくれた。
(1)食事をするたびに時刻と内容を記録する
(2)毎日体重を記録する
(3)決まった場所以外では食べない
(4)噛んでいる間は箸をおく
(5)買いだめは絶対にしない
(6)見える範囲に食べ物を置かない
(7)「ながら食い」の禁止
(8)三食を決まった時刻にとる
(9)毎日“軽い運動”を実践する
(10)契約
最後の「契約」とは何なのか。
「アメリカでは肥満解消のために医師が介入して行う指導プログラムがあります。これを行うときには、始める前に“契約”を交わすのですが、その中に『もし治療の途中で脱落した場合、患者は医師に対して違反金を支払う』という一文が入っていることがある。いかにも契約社会のアメリカらしい取り組みですが、日本人もこれをマネすればいいのです。
妻や夫、恋人や同僚でもいいから、つまみ食いや食べ過ぎが発覚したときの罰則規定を作って取り交わしておくだけでも効果に違いが出てくるものです。W子さんのように一人暮らしなら、自分自身と契約してもいい。約束を破ったら500円貯金するとか、腹筋を10回するとか、自分にとってつらい罰則を課せばいいのです」
この10カ条は、すべてを厳格に守らなければならない、というものではない。ただ、これを自分自身の取り決めとして持っておくことで、ストレス食い抑止のサポート役になってくれるのだ。
「もしいま急に出勤ってなったら、お店用のドレス入らないだろうな……」
新型コロナを巡る騒動は、続くにしても、終息するにしても、W子さんの悩みは深まるばかりだ。
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