4月9日付北海道新聞朝刊を見た多くの道民は、目を丸くしたはずだ。

 道新は4月3日~5日で世論調査を実施。鈴木直道知事(39)の道政運営への評価について、支持派は88%に達した。

全国報道でも取り上げられ、知名度も一気にあがった

 また、新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」への評価については、支持する意見が95%に上った。

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 鈴木知事は当初、感染者の情報開示をめぐって、批判の的となっていた。しかし、一斉休校に踏み切った2月28日の「緊急事態宣言」以降は評価は一変した。

 精悍な顔にマスク姿。凛とした佇まい。鈴木知事は「政治判断の結果責任は私が負う」と、新型コロナ対策で力強いメッセージを発し続けている。

東京都職員、夕張市長を経て2019年4月23日から北海道知事を務める鈴木直道氏 ©財界さっぽろ

 2月29日、鈴木知事は首相官邸で安倍晋三首相と会談。北海道を重点対策地域に指定するように要請するなどした。

「迅速な対応に『決断力のあるリーダー』として、道民の支持はうなぎのぼり。安倍総理に直接会ったことで、全国報道でも取り上げられ、知名度も一気にあがった。将来の首相候補とまで持ち上げられている」(全国紙記者)

 その一方、鈴木知事は玄人ウケが悪い一面もある。新型コロナ対応について、自民党道議、道庁職員など、身内からは批判の声も少なくない。

 緊急事態宣言の発出・解除、一斉休校の実施を「事前に何も聞かされていなかった」と話す関係者は多い。