次にいくべき転職先の「選び方」
僕は転職先を選ぶ際に「次の、次の会社」を見据えて選んでいます。目先の年収だけを追い求めても、入社後に自分の市場価値が下がってしまっては本末転倒です。「転職先で自分の市場価値は上がるのか?」という視点は、転職先を選ぶうえでとても大切です。
転職先の選び方としては、「今儲かっているのか? これから先、儲かる見込みはあるのか?」を考えてみてください。給料は売り上げが立ってこそ出るものなので、儲かる市場に身を置くことは年収を上げる要素になります。
また、伸びている業界に身を置くことは、長い目で見れば役立つスキルが身につきます。伸びている業界では、新しいポジションや今まで経験したことのない仕事が増えるので、貴重な経験値を得られるからです。
サラリーマンのキャリアは、人生で最も長い期間続きます。次の転職が最後のゴールということはありません。目先の年収や仕事内容で転職するのではなく、その次の会社で達成したいことを見据えて選ぶのがいいのです。
自分がやりたい仕事が今はできなくても、その仕事をするために必要なことを積み上げていけば、いつか必ずその仕事に就くことができます。そのためには、目指す山への「登り方(キャリアルート)」と、登るために必要な「道具(スキル)」を揃える必要があります。
もし、自分が目指す仕事やポジション、年収があるなら、そのポジションにいる人に、今まで歩んできたルートを聞いてみる。周りにいなければ、転職エージェントに聞くのもいいです。「○○社の営業マネジャーは、どのような経歴の人が多いですか?」と聞けば、歩んできたルートをざっくり教えてもらえるはずです。
加えて、「年齢と年収」を考えることも大切です。
僕は「30歳で年収1000万円」という目標から逆算してキャリアを考えていました。だから、次の次に行くべき会社や、取るべきキャリアの道筋が明確に描けていたのです。
大手企業にヒラ社員で行く、ベンチャーで役職をつける、外資系企業を挟むなど、様々な選択肢があるなかで「次の次に叶えたいキャリアを実現できる会社はどこか」「その会社に何歳までに入っていたいか」という視点で考える。それに年齢と年収を加味していくと、必然的に行くべき業界やそこでのポジションも見えてきます。