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サラリーマンが買ってはいけない物件を見極める“4つのポイント”

2020/04/04

「サラリーマンが初めて物件を買う場合、新築よりも中古の方がいいと思います」。こう話すのは、『1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門』(プレジデント社)を上梓した永井ゆかりさん。「月刊家主と地主」(全国賃貸住宅新聞社)の編集長をつとめ、数々の家主に取材を重ねてきた。初心者が物件を購入するなら「新築か、中古か」。不動産それぞれのタイプごとのメリットやトラブルを紹介する。

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「今の自分」に合っている物件を知る

 不動産を買う際に、立地条件と並んで悩むのは、どんな建物を買うべきなのかだろう。「建物の構造」「建物の種類」「建物の築年数」「建物の間取り」などは重要な条件だ。

 今本屋に行けば、「不動産投資」という専用棚ができて幅を利かせているし、アマゾンで検索すれば、不動産投資関係の書籍はより取り見取り。上手に資産を増やしている人の本もあれば、中には不動産を取得して成功したと「主張する」人たちの経験をベースとした本もある。投資家(家主)たちが書く本を見ていて気づくのは、人によって「ボロ戸建て」「中古アパート」「新築アパート」「新築マンション」「新築投資用ワンルーム」「都内の中古区分」「シェアハウス」など、投資対象は異なるものの、どれも「成功している」という話であることだ。

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 私自身もさまざまな家主に取材し話を聞いてきたが、「このタイプの不動産への投資が正解」というものは残念ながら存在しない。どの不動産にもメリットとデメリットがある。重要なのは、その特性を理解した上で、どのような不動産の購入が「今の自分」に合っているかということ。「今の自分」と強調したのは、不動産を増やして所有数が増えると、できること、できないことが新しく出てくるためだ。

 具体的には、家主業を始めようと不動産を買い始めた当初は、資金力も経営者としての信用力も低く、新築や一棟マンションなどに手を出したくても出せないという人が多いだろう。しかし、所有する不動産が増えて経営の実績もできてくると、金融機関からも評価され、買えるようになってくる。自分で土地から購入して、建物は自分が見つけた工務店や建築会社に依頼して、家主自身が設計や企画に携わることも可能となる。家主業を始めてどのくらいのキャリアがあるかも、不動産選びに大きく影響する。

 以上のことを踏まえて、不動産それぞれのタイプごとにメリットとデメリットを見てみよう。