良すぎるコスパ、実質負担は2~3万?
iPhone SEは見た目こそ目新しさに欠けるが、中身は昨年秋に発売されたiPhone 11シリーズに採用されているA13 Bionicが搭載されている。そのため、処理能力やカメラの画質向上などでは最新機種と肩を並べる使い勝手なのだ。実際に色々と操作していても、特に不満は感じなかった。
iPhone SEを実際に使っていて感じるのが「これはコストパフォーマンスが良すぎる」という点だ。
iPhone SEはアップルで購入する場合、64GBモデルなら4万4800円(税別)。消費税を加算しても5万円を切る値付けだ。すでにiPhoneを使っているユーザーの場合、64GBでは物足りない容量と言えるが、その上の128GBモデルでも4万9800円(税別)となっている。
また、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクで購入すれば、端末購入割引や、NTTドコモの「おかえしプログラム」(2年後に機種変更する際、端末を返却することで残債の負担が免除される施策)のような各キャリアの割引が適用となり、実質負担としては2万~3万円程度になってしまう。
これまでiPhoneといえば、10万円を超えてもおかしくなかった値付けだっただけに、この値段で新品のiPhoneが買えてしまうことに驚きだ。
これまでアップルは、日本においては「実質ゼロ円」やキャッシュバックによって販売シェアを獲得してきた。しかし、総務省からそうした割引販売に対して規制が強化されたため、アップルには逆風が吹いていると言われている。
だが、今回、その逆風をものともしない価格設定に挑んできたアップル。
多くのユーザーが性能面、価格面で満足できるiPhone SEなだけに、日本でiPhoneが再び、人気が出る可能性が出てきたと言えそうだ。