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「山積する課題に全力を挙げて対応している現状を考えると、セキュリティの専門家としては『本格導入はちょっと待ったほうがいい』と言わざるを得ません。いまはまさに、サービスが成熟していく過程なのですから。

 とはいえ、それでは仕事にならない人もいる。その場合は、スマートフォンのブラウザやアプリから利用するのはどうでしょうか。スマホは設計が新しく強固なセキュリティ機能を持っているので、より安全に使うことができます」

Zoom社の回答は…

Zoom社のCEO、エリック・S・ユアン氏 ©AFLO

 セキュリティ問題についてZoom社に質問したところ、下記のような回答があった。

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「セキュリティやプライバシーについて、ご心配おかけして大変申し訳ないと感じております。安全性の問題のご指摘に対して真摯に受け止めており、社員一丸となって対応させていただいております」

 さらに、「Zoom爆撃」などの問題については、次のように説明した。

「ZoomはIT担当者のいる企業でご利用をいただくことを主眼に、管理者が適切なセキュリティ設定をすることを前提に製品を開発しておりました。最近は、学校や個人が無料でお使いいただくケースが爆発的に増えたことにより様々問題に対応する必要があると痛感しております。

 無料版や個人向けの有料サービスでは、パスワードや待機室機能を初期設定で有効にする変更やセキュリティ関係の機能を集めたセキュリティアイコンを作成し、ユーザーがより正しくセキュリティ機能を使えるようにクライアントの改善を行いました。また、ブログや弊社Webサイトを通じ、安全にご利用いただくための情報をユーザーの皆様にご案内しております」

 ユーザーもしっかりと注意を払って、最新技術を活用したい。