声優の水島裕は、岡江との対戦が多かった。
「私が不正解になって落ち込んでいると、背中をポンと叩いて『はい、次!次!』と励ましてくれました。それで背筋伸びるんですけど、後になって冷静に考えれば、あんたが強いから俺がダメなんだよって話なんですよ(笑)。
『連想ゲーム』のメンバーは家族みたいなものでした。例えば、キャプテンの加藤芳郎さんが家長、檀ふみさんがお姉さんだった。獏さんは僕にとってはお兄さんでよくアドバイスしてくれました。そんな中、久美ちゃんは独特の存在だった。ビジュアルがとても綺麗な方なので、最初はどう接したら良いか分からなかったのですが、フレンドリーで誰に対しても壁がないからすぐに打ち解けた。それがとても心地よかったです」
1983年、岡江は大和田と結婚し番組を卒業する。この職場結婚を“連想”できた共演者はいなかったという。水沢が振り返る。
「よく隠し通せたなと思いました。二人は共演して、早くから交際していたそうなんです。番組の親睦会でいつも二人が隣同士に座っていても、全くよそよそしい様子はなかった。結婚から10年以上経った頃、『私と久美ちゃんは似ているでしょ』と獏さんに話したら、『久美子はアキちゃんみたいにチャランポランじゃない!』と怒られちゃいました(笑)。獏さんの方が岡江さんにベタ惚れでした」
岡江は番組を卒業した年に長女・美帆さんを出産。朝の生活情報番組「はなまるマーケット」では、テンポの良い主婦目線のコメントが視聴者に愛された。「連想ゲーム」は岡江の公私ともに原点といえる番組だった。