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韓国プロ野球選手の海外進出

 そして、米国で起きた韓国プロ野球のプチブームで、期待に胸を膨らませている人、ちょっと心配している人たちが、それぞれいるかもしれない。

 1994年、メジャーリーグ選手会のストにより、米ワールドシリーズは中止になった。このとき、代わりに米国の一部で放映されたのが、巨人が西武を4勝2敗で下した日本シリーズだった。このとき、全試合に3番ライトで先発出場したのが松井秀喜外野手。入団2年目での活躍が、メジャーリーグ関係者の目にとまり、2003年からのメジャー進出のきっかけの一つになったとも言われている。

ベンチのスタッフもマスクを着用している AFLO

 今、韓国プロ野球で次に海外進出するだろうと見られているのが、ktウィズの姜白虎(カン・ベクホ)外野手(20)だ。ソウル高時代は強打者で鳴らすと同時に、投手でも150キロの速球を投げ、「韓国の大谷」とも言われた。高卒からの入団1年目でいきなり29本塁打84打点を記録するなど、若手の強打者として注目が集まっている。今季も開幕5試合ですでに本塁打2本を記録している。

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カン・ベクホの紹介ページ(ktウィズ球団公式サイトより)

 前述のKBO元職員によれば、すでにパ・リーグを中心に日本プロ野球の数球団が注目しているという。元職員は「今のカン・ベクホは、94年の松井みたいな存在。今回の中継で、メジャーの視線がカン・ベクホに注がれれば、彼は日本を素通りして米国に行くことになるかもしれない」と話した。