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私は、総論としての「9月入学」は大いに結構だと思っている。ただ、今、新型コロナウイルスと対峙しているこの状況において、指摘した諸課題を解決する時間が十分にあるとは言えないとも感じる。誰かが痛みを受け入れないと成立しない制度ではなく、誰もがその恩恵を受けられるような制度として練り上げられるまで「9月入学」については丁寧な議論を続ける時間が必要ではないだろうか。
繰り返し申し上げるが、現在、こうした課題に検討が加えられているということをみなさんにも知っていただき、国民全体の問題として共有できれば幸いである。
社会部文部科学省担当 金子聡太郎