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体のラインを意識してお金をかけたコスチューム

「女子プロレスラーにとってコスチュームはとても重要で、入場テーマ曲の中で『スポットライトを浴びながら入場するだけでお金が取れるようになったら本物』と言われる世界です。花ちゃんも胸の部分やきれいな体のラインを意識してお金をかけたコスチュームを着ていた。自分の魅力をわかっている子だったと思います」(前出・伊藤氏)

2020年1月4日、新日本プロレス岩谷麻優(左)を攻める木村花(東京ドーム) ©時事通信社

社長も「あれが本人のパーソナリティじゃない」

 25日、「スターダム」のロッシー小川社長は、記者から「(「テラスハウス」を)辞めたがっていた木村さんから相談は受けていたか」という質問に対して、こう答えている。

「相談をされていた訳じゃなく、まあそれはもう、制作側と出演側のギャップというか。制作側はシンプルにおもしろいのを使うから、あれが本人のパーソナリティじゃない。全てじゃないんで……」

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RIP SLYMEライブの帰り道、知人男性と撮ったツーショット。女子高生時代の木村花さん(知人提供)
教室から送ってきた木村花さんの眠そうな1枚(知人提供)

 改めて知人男性が生前の木村さんについて語る。

「確かに気持ちの浮き沈みが激しいと思うことはありました。LINEの返信も気ままで、忙しかったりするとしばらく何も連絡がないこともありました。それでも、文面にはハートをよく使ってくれたり、顔文字もたくさん使う、普通の明るい子だった。思ったことをすぐ口にしてしまうだけで、真っ直ぐで本当に純粋な普通の女の子だった。もう一度、高校生のハロウィーンのときのような無邪気な笑顔を見たかったです」

 木村さんが変装していた「アラジン」のジャスミンは、宮殿での生活から外の自由な世界へ飛び出し人生を切り拓くことを願うプリンセスだ。早過ぎる死が悔やまれてならない。