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韓流ドラマ「愛の不時着」の北朝鮮生活はどこまでリアル?《韓国随一の北専門記者が解説》

「ジョンヒョクの父はどのくらい偉い?」「夜中の抜き打ち自宅検査は本当にある?」…

2020/05/31
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Q4 北朝鮮が国際犯罪者を匿うことは本当にあるの?

 ドラマでは、巨額の横領容疑で手配されている男、ク・スンジュン(キム・ジョンヒョン)が、ブローカーを通じて北朝鮮に渡って匿われている。スンジュンは、保衛部少佐のチョ・チョルガンの保護の下、豪華な生活をしているが、これは現実としてありえる話なのだろうか。

巨額の横領容疑で手配されている男、ク・スンジュン(Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中)

「このドラマの中で、最も非現実的な人物がク・スンジュンかもしれません。これまで、北朝鮮当局が金銭を受け取って国際犯罪者を入国させたケースは確認されていません。公式に亡命要請をした上で、北朝鮮当局が入国を許可すれば可能かもしれませんが、ドラマのように保衛部が裏金を受け取って、犯罪者に逃避先を提供するケースは聞いたことがありません。

ク・スンジュン(Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中)

 近い事件としては、数年前に韓国のある百貨店の営業担当の男性が女性社員と不倫に陥り、会社の金を横領して北朝鮮に密入国した事件がありました。当初は北朝鮮で彼らに英雄の呼称を与えて体制宣伝の道具として使っていましたが、その後も安楽な生活を営んでいるかどうかは、今のところ誰にも分かりません」

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後編に続く)

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