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Q3 夜中の抜き打ち自宅検査「宿泊検閲」は日常的にあるの?

 財閥の令嬢・セリは、ジョンヒョクの自宅に匿われるが、保衛部少佐のチョ・チョルガン(オ・マンソク)の指示による「宿泊検閲」で発見される。抜き打ちで自宅を検査される「宿泊検閲」は、本当に北朝鮮で行われているのだろうか。

ジョンヒョクと対立する保衛部少佐のチョ・チョルガン(Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中)

「北朝鮮には、住居を引っ越す自由もなければ、旅行する自由もありません。住居のある地域を離れる場合には、必ず『旅行証』を発行してもらわなければならない。また、目的地に着いたら、宿泊先の家主と一緒に町内の人民班長を訪れて『確認書』をもらって、交番に登録しなければなりません。

 その登録をしていない不審者を取り締まるのが『宿泊検閲』。午前2~3時という深夜に行われるようです。脱北者の証言によると、1カ月に3、4回突然検査されることもあって、特に国境地域では脱北者が増えたこともあり、ほぼ毎晩のように宿泊検閲が行われているそうです」

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 ドラマでは、室内に隠していた韓国製品が取り締まられるシーンもある。

「外国製の家電製品や本、金日成・金正日父子の肖像画の管理などに対する検閲もよく行われています。ドラマでは、人民班長が住民の家で発見した韓国製の炊飯器に目をつぶる場面がありましたよね。実際には、韓国ドラマを密かに見ていたことが発覚しただけで、処刑されたケースもあります」