大坂の息抜き方法は「大会中に観光」
1997年、ハイチ系アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれた大坂選手。
大坂選手がテニスを始めたきっかけは父親にあるそうで、当時活躍していたウィリアムズ姉妹の獲得賞金がハンパなかったため、これを見た父親が「目指すならテニスだ!」となったという。
さらに、異例の若さでスポンサーが付いた裏側について、杉山さんは「大坂選手が10歳の時に、母親がヨネックスに手紙を書いて“サポートしてください”とアピールした。そこからヨネックスが商品提供をした」と明かす。
当時のことをヨネックスで選手のサポートをする下条さんに聞くと、「パワーもあり、高い可能性を感じた。本当にスゴイ選手になるかもしれないと」と振り返る。この手紙がきっかけで今もヨネックスのサポートが続いているという。
超過酷な世界で戦い抜く中、大坂選手のリラックス方法が「大会中に観光旅行」をすること。
沢松さんは「試合がない日や大会と大会の間に行っている。私は10年間ツアー回りましたけど、10年間USオープンに出て1回も自由の女神を見ていない。それくらい選手は真面目でホテルと会場の往復しかしないんですけど、彼女は“そこに行く!?”みたいな場所に行っている」と話す。
2019年9月の東レ パン パシフィックオープンのときには、日本滞在時に道頓堀や金閣寺、USJなどを観光。それでもこの大会に優勝している。
自身の経験から沢松さんが「行かないよね?」と同意を求めると、杉山さんは「意外に行きます…。ツアー出始めの2年くらいは真面目にホテルと会場の行き来だけ。でも、ツアーで10カ月回っていて、その間に集中するところはして、息を抜くところは抜く。真面目ではいけない」と明かした。
“素直なこと”はとっても大事
そんな2人には「超ピュア」という共通点も。
中川さんは八村選手について「インタビューなどで言葉を伝えることが上手になってきたんですけど、本人はストレートに感情を乗せるタイプ。普通の選手は感謝の言葉や試合を振り返るんですけど、八村選手は率直に思ったことを伝える」と話す。