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なぜ「産業道路駅」は「大師橋駅」に名前を変えた? 京急電鉄の新駅名4駅に行ってみた

京急新駅名の旅#2「花月園前駅にもさよなら」

2020/06/08

 今年の3月、ひっそりと名前が変わった京急電鉄の6駅。羽田空港周りの2つの駅以外の4つはいったいどの駅がどんな名前に変わったのか……。#1では「逗子・葉山駅」(←「新逗子駅)と「京急東神奈川駅」(←「仲木戸駅」)を訪れた。“もう2つ”の新駅名への旅をご紹介したい(全2回の2回目/#1から続く)。

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(3)「花月園前駅」→「花月総持寺駅」

 続いての目的地は、「花月総持寺駅」である。今度は各駅停車しか止まらないので、京急東神奈川から各駅に乗った。ところが、その列車が神奈川新町行き。神奈川新町駅は京急東神奈川のお隣だから、目的の花月総持寺駅には届かない。慌てて降りて次の各駅を待ったが、あとで調べてみると神奈川新町駅で同駅始発の各駅停車に乗り継げるようだ。このあたりの機微は、毎日乗っている地元の人でもなければなかなかわからない。

今回の路線図。「京急東神奈川駅」を訪れたのち、各駅停車で「花月総持寺駅」へ
「花月総持寺駅」。「花月園前駅」から改名した理由は?

 結局、15分ほど時間を無駄にしつつ各駅停車で花月総持寺へ。この駅、実は以前も訪れたことがある。10年ほど前だっただろう、JR鶴見線の国道駅に行こうと思い、徒歩5分ほどのこの駅を利用したのだ。ただ、その時にはまだ駅名は花月総持寺ではなく花月園前。駅のすぐ西側をJRの線路が通っていて、花月園前駅から続く跨線橋の上で間断なく行き交うJRの列車を眺めた記憶もある。で、「花月園」などという華やかな名前とのギャップのある雰囲気だと感じた覚えもある。

花月総持寺駅のすぐ西側にはJRの線路が通っている

「嘘だよ嘘、競輪場だよ」

 10年前の記憶がどうかと思いながらの再訪になったが、駅名が変わったものの駅の雰囲気はそのまま。変わったところは構内の壁面に花柄の壁紙が貼られて片隅に駅と花月園についての説明板が掲げられているところくらいであった。