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 維新は維新で、何を思ったか熊本県副知事だった小野泰輔さんを推薦。誰ですかこの人。いい人っぽいけど、もっと早く立ててくれないと知名度足りなくて善戦も覚束ないでしょ、これ。なぜか堀江貴文さんと対談しているようですが、知名度がないからって毒入りジュースを飲んで目立ちに行く姿勢は見直したほうがいいと思います。ま、この時点で「あ、堀江貴文は立花孝志や上杉隆の稚拙な策略に乗らずに立候補見送るのかな?」と思うわけですが。

 まあ、どう頑張ってもなかなか小池百合子さんには勝てないんですよ。

 しかし、どうせ駄目でも小池百合子さんがアカンという話は是非知っていただきたいということで、目下ベストセラーになっております『女帝 小池百合子』(石井妙子・著、文藝春秋)は皆さん是非読みましょう。力作であります。読みようによってはこんなサイコパス感の強い方が都政の真ん中で権勢を振るっていてよいのか、本当に小池百合子さんが圧勝していいのか都民として、と思う部分はあります。

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『女帝 小池百合子』(石井妙子 著)

じゃあ次は誰がいいのかって訊かれても……

 さらには、PR会社大手のベクトル社(ベクトルグループ)の長谷川創さんと、小池百合子さんの資金管理団体の会計責任者を務めていた某さんとの間に複数の不動産取引があったというネタが出てきました。これ、事実なら普通に選挙以前にスキャンダル失職じゃないのと思うんですよね。

 カバンに5,000万円が入らなくて辞職に追い込まれた猪瀬直樹大先生や、13万円の「ホテル三日月」宿泊で最高に馬鹿にされて都庁を去った舛添要一大先生という都民の恥を極めた歴代都知事が三途の川の手前で小池百合子さんを待っていると思うんですよ。

小池百合子都知事の同居男性 都の業務委託企業トップと不動産取引
https://bunshun.jp/articles/-/38326

支持率低下が続く安倍政権 ©文藝春秋

 仮に今回50億円ガチャで小池百合子さんがうっかり圧勝したとしても、その後も地獄の釜の淵で手ぐすね引いて槍の穂揃えて待ち構えたいと思います。

 でも、じゃあ次は誰がいいのかって訊かれても、実は誰にも答えはない。フランス革命みたいに、ムカついたからとりあえず王政ぶっ潰せばどうにかなるだろといっぱいギロチンに貴族や活動家送ってみたけどどうにもなりませんでした、みたいなことが繰り返されると思うんですよね。むしろ副都知事になった元ヤフーの宮坂学さんがそのまま順送りで都知事やれよ、白馬村には帰さねえぞとやるのもまた良いのかとすら思います。