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ツイッター社長に聞いてみよう

木村花さん死去、トランプ暴言……「ツイッターは日本とアメリカで“警告の基準”が違うのでは?」

木村花さん死去、トランプ暴言……「ツイッターは日本とアメリカで“警告の基準”が違うのでは?」

ツイッター社長に30の質問 #7

「中傷投稿を放置しているのではないか?」

 最後に女子プロレスラー・木村花さんの死去についてお話しさせてください。この件に関して「中傷投稿を放置しているのではないか」「中傷投稿の積極的な警告、削除を行うべきではないか」という声があります。

 まず今回の痛ましい事件の原因のひとつに一部のツイッター利用者による心ない行動があったことは大変残念で、心からご冥福をお祈りいたします。

 先日、一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)で声明を発表したとおり、SNSの業界全体で対応していきたいと考えています。各社でもどのように啓蒙、情報発信ができるか現在協議中であり、可能な限り早く対応していきたいと考えています。

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一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)の参加会員

 ツイッターでは、侮辱などを意図する投稿に関して、つい先日、返信欄に誰が返信できるかを選択できる機能のテストを開始しました(#8)。また、そういった投稿に関しては、侮辱されたご本人が申告する仕組みも存在し、申告があったものは社内の担当部署にて確認して精査しています。

 ツイッターのルールは、利用者の皆さんが安心して公共の会話に参加できるように作られています。ぼくらはこのルールを皆さんに知っていただき、理解してもらうとともに、変化する世界の情勢に合わせて適応させる必要があると考えています。

 たとえばツイッターでは、相手の人間性を否定するような言葉使いを禁止対象に含めるため、大規模な調査と研究に基づいてヘイト行為に関するルールを刷新しました。ツイッターに参加される皆さんの保護なくして、公共の会話の場を提供することはできないと考えているからです。

 引き続き、さまざまな場面でツイッターのルールに関する啓蒙や情報発信をしていきます。また、皆さんからの申告はシステムが強化されることに繋がります。暴力行為、直接的な攻撃行為、脅迫行為を助長する言動を受けていらっしゃる方はすぐに申告をしてもらえればと思います。

構成=竹村俊助 @tshun423
写真=杉山秀樹/文藝春秋

木村花さん死去、トランプ暴言……「ツイッターは日本とアメリカで“警告の基準”が違うのでは?」

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