記憶に新しい「#検察庁法改正案に抗議します」。アーティストや俳優ら著名人を巻き込み、ツイッターへの投稿は1000万件に及んだとされる。一方で、トレンドの数が激しく上下したことでツイッター社へ疑問の声も上がった。ツイッタージャパンの社長・笹本裕氏に聞く。
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Q. トレンドの数を操作したりしていませんか?
<「#検察庁法改正案に抗議します」というムーブメントが起きました。このトレンド数が上下したことで「操作しているのではないか」と誤解されましたが、あの数字は「累積」ではなく「瞬間風速」です。ある時間帯のボリュームを表しています。フェアで健全な議論がなされるよう日々努めてまいります>@yusasamoto
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トレンド数は「累積」ではなく「瞬間風速」です
先日「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグが盛り上がりました。その際にトレンドに掲載された数字が上下したことで「ツイッターが操作してるんじゃないか」といった声が上がりました。
当然、実際にはそういったことはないわけですが、ここでトレンドの仕組みをきちんとご説明しておきたいと思います。
われわれは「今、何が起きているのか」ということをお伝えするのがツイッターの役割だと捉えています。リアルタイムに何が起きているのかがわかるプラットフォームです。もしトレンド欄が「累積」だったら、過去に話題になったトピックがいつまでも残り続けることになってしまいます。よって、ある集計時間内に、さまざまな要因を加味したアルゴリズムによってツイート量の多い特定の話題をあぶり出します。ただご覧になっているとおり(そして操作しているのではないかと疑われた方がいますが)、トレンド欄はどんどん変わっていきます。それは瞬間風速で捉えている数字をリフレッシュしていくからです。すると当然その数字は、また新たに区切った時間内でカウントされた数が表示される。よって、200万が150万になったり、150万が80万になったり、そういうことが起こり得るわけです。