情報インフラとしてますます存在感を増すツイッター。一方で、人を傷つけたり、不快な思いにさせたりする「クソリプ」の横行が問題視されている。誹謗中傷や名誉毀損ととれるようなコメントもあるが、「クソリプ」を防止する方法はあるのか? ツイッタージャパンの社長・笹本裕氏に聞いた。
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Q. なんとか「クソリプ」を防止できませんか?
<不快なリプライを防止するため「返信に制限をつける機能のテスト」を先日発表しました。これにより自分がフォローしている人だけから返信をもらうことができます。公の場で自由に発言できることがツイッターのよさですが、そうではない使い方をしたいユーザーに選択肢を設けることも大切だと考えています>@yusasamoto
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「返信に制限をつける機能をテストしています」
ぼくの口から「クソリプ」と言うのは憚られますが……。
先日、返信に制限をつけられるような機能のテストを発表しました。ツイートをするときに、三択から選べるようになる機能ですね。
デフォルトは今までどおり、どなたからも返信がもらえるツイート。2つめが、自分がフォローしている人だけから返信をもらうというもの。3つめが、メンションした人からのみレスをもらえるようにするというもの。この三択です。
やはり、不快なレスをもらうのが怖くてツイッターを敬遠している人もいらっしゃいます。そこで3年ほど前から「健全な会話を促すことを強化していきましょう」ということを掲げ、施策を強化してきました。
一方で、これによって「自由な会話の醸成」が損なわれないかどうかというのは見ておかないといけないとは思っています。返信に制限がかかるということはツイートする側がコントロールできるようになるわけですね。すると、今までのツイッターの「パブリック的なよさ」が損なわれるんじゃないか? 当然プラス面・マイナス面はあるので、テストを通してフィードバックをもらいながら調整していきたいと思っています。
半分パブリック、半分プライベート――「ラジオ的」な使い方
ただやはり、ユーザーに「選択肢」があることが重要だと思っているんですね。よって今までどおりに公開してツイートをするのが「デフォルト」で、返信を限定したい方にはそういった使い方もできるように選択肢を設けたということになります。
この機能の使い道としては、不快な返信を受けないということがひとつ。