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「そんな巨大な権限はぼくにはありません」

 ぼくのアカウントにも「こいつが数字を操作してる張本人じゃないか」というコメントが寄せられたりもしたのですが、当然ながらそんな巨大な権限はぼくにはありません。個人的な意図でツイッター上に存在する会話自体を変えられるほど、ツイッターのポリシーや仕組みは単純ではないんですね。なにせグローバルで対応していることだからです。また日々世界中で膨大な量のツイートがなされるなか、何らかの意図を持って投稿を操作する意図もリソースもありません。

 

 たとえばヘイトへの対応に関しても、ツイッタージャパンがこれを判断しているということではありません。ツイッター社というグローバルの組織で対応しています。そのグローバルの組織がどこにあるかというのは公開できません。ただひとつ言えるのは、やはり毎日24時間対応しなければいけないので、時差を使った運営をするため、いろんな地域に点在しているということです。その点でもツイッタージャパンというのがなにか個別の意図をもって操作するようなことは決してできないようになっている。むしろそういう権限を持たないほうが、統一したポリシーで運営ができます。

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 もうひとつ、「(#検察庁法改正案に抗議しますについて)あれほどの盛り上がりを見せるのはおかしい。『ボット』なのではないか?」という疑念を持たれた方もいらっしゃいました。いわゆるボットのときは、ちょっとした傾向が見られるのですが、実際に調査してみたところ、そういった傾向値は見られませんでした。また、機能的にそういうボット、スパムを禁止する機能もあります。一定時間内に同じツイートを繰り返し発信することはできないようになっている。いまはボットが機能しにくいような仕組みになっています。