ーー今でも連絡をとりあったりするのですか?
「カカオトークで北朝鮮兵士4人組と私の5人のグループチャットを作り、連絡を取り合っています。食事をしようしようと言いながらみんな忙しくて延び延びになっていたのですが、近いうちに会う予定にしています」
ーー日本では北朝鮮の暮しぶりとその風景が話題になりました。村のロケ地はどこですか?
「韓国の西海岸のほうです。井戸を中心にした村のセットには広い敷地が必要でしたから、山の中腹あたりに作られたのですが、冬に撮影したこともあって、本当に寒くて。次のロケが村だと知らされると、スタッフみんな『えーっ、またあそこに行くの』と悲鳴をあげていました。あまりにも寒すぎて撮影が中断されたこともありましたから。市場はまた別の場所にセットが作られました」
「ヒョンビンさんは男性からみてもすてきですよ」
ーー撮影で苦労されたのはどんなところでしょう?
「撮影期間が8カ月と長丁場だったことでしょうか。梅雨や台風などもあって天気に左右されたことも多かったですし、また、韓国ではスタッフの労働条件が改善されて、週52時間労働に合わせなくては違法になりますので、そんなこともあって撮影期間が少し延びました。
耳野郎を虐めていたチョルガン役のオ・マンソクとは舞台の頃からの知り合いで、彼とはいつもエールを送りあっていました。とても面白く、現場の雰囲気を盛り上げてくれる俳優さんです。
そんな風に互いにねぎらっていましたが、一番大変だろう主役のヒョンビンさんが、疲れたといったそぶりをみじんも見せなくて、これには感嘆しました。ヒョンビンさんは男性からみてもすてきですよ」
ーーもうひとりの主役、ソン・イェジンさんとのシーンで印象深いシーンはありますか?
「韓国に入国してからのシーンでの挨拶で『初めまして』ってセリ(ソン・イェジン)から言われるのですが、盗聴していたのでどんな人物か知っているためまごつくシーンでしょうか。ソン・イェジンさんとはあまり一緒のシーンがなかったのですが、台本を読み込んでいて、瞬間の演技に集中できる方で驚きました」