昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2020/06/18

論点を少しずつズラしながら、自分優位な方向に……

「あんな可愛い奥さんがいるのに、なんでこんなこと(不倫)するの?」という質問への渡部さんの返答もまた怖かった。

「奥さんとは仲が良い。だって、絶賛子作り中だもん。でも、それとこれは別。可愛い子に会えたら行っちゃうじゃん。(中略)奥さんは今働いていないから自分が頑張って働かなくちゃいけない」

 全然答えになってない上に、「自分が頑張って働かなくちゃいけない」と謎の決意を語る渡部さん。論点を少しずつズラしながら、自分優位な方向に持っていく。相手を丸め込む、言いくるめる。女性たちは「なんか、ちょっと違う」と感じながらも「こんなに頭のキレる人が言ってるんだから正しいだろう」と、どこかで思考停止してしまったんじゃないかなと思うんです。よくあるハラスメントの手口ですけど、思考停止している間は抜け出せない。外側から我々が感じる嫌悪感とは、全く別の景色を見ていたんじゃないかなと、ここで証言している女性たちも、もしかしたら佐々木希さん自身も。

佐々木希 ©共同通信社

「思いやりが愛がないんですよ」と児嶋さん

「ええ……本当にバカですね、大バカで、調子に乗ってたんでしょうね。仕事もうまくいくし、プライベートも順風満帆だし、天狗だったんですよね」

 6月12日のラジオ『GOLD RUSH』(J-WAVE)で、ナビゲーターである渡部さんの代打として登場した相方の児嶋一哉さん。陽気なオープニングのBGMが鳴り響く中、嗚咽まじりに相方の起こした騒動への謝罪を繰り返していました。リスナーからの「大島さんこんにちは」に「コジマだよ!」と律儀に突っ込む児嶋さん。しかしこんなに力のない「コジマだよ!」もない……。最終的には「コジマだよ!」が申し訳なさから「コジマです」と丁寧語になってしまう奇跡。天然……。

「勘違いしてたんですよ。本当に人の痛みとか思いやりとか優しさとか愛とかそういうのがもうないんですよ。だからこういうことになるんですよ。浮気した方々だけでなく、スタッフさんたちへの態度、芸人仲間に対する態度、僕に対する態度も、振り返ればダメですよ、あいつは。お前なんでそんな酷い、傷つくようなことを平気で言うんだ、思いやりが愛がないんですよ」