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■作り方

(1) バナナを適度にカットしたら、[A]の材料をすべてミキサーに入れ、ペースト状にして、大きめのボウルにうつす。

バナナがなめらかなペースト状になるまで。
大きめのボウルにうつす。

(2) 別のボウルで小麦粉、ベーキングパウダー、重曹、塩を混ぜたら、ふるいにかける。この粉を(1)のボウルに少しずつ加え、ゴムべらを使って、さっくり混ぜる。

ゴムべらで“の”の字を書くようにやさしく動かす。すると、粉の粒が徐々に小さく分かれていき、生地になじんでいく。

(3) 全体が混ざったら、バターを塗った型に流し入れる。

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型をトントンと軽くテーブルに落として空気を抜く。

(4) 170℃のオーブンで40分。140℃に下げて、さらに30分ほど焼けば、できあがり。

日持ちは冷蔵庫で1週間程度。

 このバナナケーキ、マレー半島の南部に位置するマラッカが、ポルトガルやオランダの植民地下にあった時代にうまれたもので、つまり、西洋菓子由来のスイーツ。

 それがバナナ原産の地でもある、バナナ天国のマレーシアで定着したようです。

 ちなみに、庭にバナナの木がある友人いわく、収穫期は家族だけでは食べきれないほどたくさん実るので、近所のモスクに寄付していたそう。

 型を変えれば、カップケーキにもなります。

マレーシアで人気の甘い練乳入りミルクティー「テタレ」を合わせてみては。

マレーシアごはんの会 
古川 音(ふるかわ おと)

「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもつ。近著は『マレーシア 地元で愛される名物食堂』(ダイヤモンド社)。
オフィシャルサイト http://malaysianfood.org/

写真=古川音(マレーシアごはんの会)

記事提供:CREA WEB