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復讐、百合、パンデミック……世界で1700万本「ラスアス」が熱心なゲームファンを虜にする理由

2020/06/20

 世界出荷数1700万本で、「ラスアス」の愛称で親しまれる「The Last of Us(ラスト・オブ・アス)」の続編「The Last of Us Part 2(ラスト・オブ・アス パート2)」が19日、発売されました。第1弾の「ラスアス」(2013年発売、PS3用)は、目の肥えた欧米のゲーム媒体で200以上の賞を獲得し、「PS3で最高のゲーム」という声もあるほどの傑作です。ところが日本では、熱心なゲーマー以外に今一つ知られてない様子。そこで「ラスアス2」の発売に合わせ、シリーズの魅力を力説してみました。

(C)2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

世界では1700万本の大ヒットも日本では……

 ラスアスを一言で表現すれば、超本格派の映画とゲームが融合したコンテンツです。ゲームが苦手でも何の問題もありません。難易度も変えられますから、初心者でも楽しくプレーでき、慣れてくると、敵兵を次々と仕留める「ランボー」ばりの活躍も再現できます(多分)。

 同作を手掛けた「ノーティードッグ」は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント傘下のゲーム開発会社で、世界トップクラスの力を持っています。

 1700万本という数字は、「モンスターハンター:ワールド」並みですから、いかに売れているか分かるでしょうか。参考までにファミ通が発表している日本の販売数ですが、PS3版ラスアスは約26万本。PS4版のリマスターや低価格のベスト版を入れても計45万本といったところです。

 出荷ベースで数字を上乗せし、ダウンロード版を入れても「もっと売れてほしい!」というのが本音です。だって1700万本の1割でも170万本です。ちなみに1700万本の内訳に、ソニーの有料サービス「プレイステーションプラス」で展開された「100円セール」のデータは入っていません。

荒廃した世界で生き抜くジョエルとエリーの物語

 ではラスアスはどんなゲームでしょうか。舞台は、謎の「寄生菌」のパンデミック(爆発的感染)で人口が激減し、さらに20年が経過した米国です。人間同士が少ない資源を奪い合い、さらに寄生菌に侵された化け物「インフェクテッド(感染者)」が人間を襲うという地獄です。ビルは薄汚れ、「世界が荒廃したらこうなりそう」と思える荒れ果てた世界が広がっています。

(C)2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

 そして、同作の主人公は2人います。まずパンデミックで愛娘を失い、闇市場の売買で生計を立てている中年男性のジョエルです。ジョエルは武器を巡るトラブルに巻き込まれ、もう一人の主人公の少女エリー(14歳)をある場所へ連れて行く仕事を引き受けます。

 ジョエルとエリーは性別も世代もまるで違うわけですが、絶望的な戦いを続けるうちに、二人に家族のような絆が生まれていきます。その過程にほとんどの人はグッと来てしまったわけですが……。さらに、先の読めない物語が絡み、ぐいぐいと引き込まれていきます。そしてジョエルには“究極”の選択が……。まさに超本格派の洋画のようです。

「The Last of Us Part I」パッケージより

 気になった人はぜひ、実際にプレーするなどしてください。お手軽にネットで調べると後悔するかもしれません。「最強のラスボス」が立ちはだかるとか、そんな単純ではありません。繰り返しますが、ゲームを厳しく評価する欧米のゲームメディアがこぞって絶賛したのは、意味があるわけです。ゲーム好きは一度触らないと損ではないでしょうか。