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毒舌姫・金与正が大臣を「クビにしたも同然」 韓国は北の“操り人形”になってしまうのか

「筋金入りの親北者」に重要ポスト就任のウワサ

2020/06/24
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「筋金入りの親北者」任元秘書室長の学生時代

 そして、注目されている任元秘書室長は大学生時代、「全国大学生代表者協議会(現韓国大学総学生会連合)」議長を務め、学生の訪朝を主導しその名を知らしめた。1989年、北朝鮮がソウルオリンピックに対抗して開いたとされる「世界青年学生祭典」へ林秀卿委員(当時)の参加を主導し、林委員とともに国家保安法違反で懲役5年となり、服役している。筋金入りの親北者といっていい。

 余談だが、林委員が平壌を訪れた際、彼女のヘアスタイルやTシャツなどのファッションが北朝鮮女性の間で大きな話題になったといわれている。

 話を戻そう。

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 任元秘書室長の国情院長就任の噂について国情院の元関係者はこう否定する。

「任鍾晳が(国情院)院長になるという噂が飛びかっていて、国情院では相当、警戒している。任が院長になれば金与正へ情報は筒抜けになる不安がある。これは脱北者の情報についても同じこと。自分たちの詳細な情報が北朝鮮に流れてしまう可能性が高い。国情院長のポストに任が指名されることは、文大統領が北朝鮮のただの操り人形になるというメッセージを送るようなものだ」

ふわふわの帽子をかぶる金与正 ©getty

 こんな声があるのを察知してか、与党「共に民主党」では、任元秘書室長の人事を巡って「リベロ(サッカーでいう、攻撃可能な自由なディフェンダー)として活用できる方法を探さなければいけない」(ソウル新聞6月22日)という声が高まりつつある。別の中道系韓国紙記者は言う。

「韓国国会には人事聴聞委員会がありますから、その間、ほぼ2カ月がロスされることになる。いずれのポストに任元秘書室長を指名しても野党にとっては格好の突っ込みどころとなりますから、最終的に通過はしても、時間がとられることは必至。その間に南北の危機がより深刻化してしまう可能性もあり、大統領の対北特別補佐官として動いてもらったほうがいいという声が与党内部で大きくなっています。

 それに任元秘書室長本人はいずれのポストにも就きたくないと言っているともいわれますから、対北特別補佐官がいちばん現実的かもしれません」