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「早大3年 いまや全く大学に姿を見せていない」

 たとえば、「早大3年 広末涼子『出席ゼロ』のふざけた行状 いまや全く大学に姿を見せていない。おまけに欠席した授業のノートをマネージャーを使って借りさせる始末」(――『週刊現代』2001年7月21日号)など。早稲田大の学生、教職員、OBOGのなかには「吉永小百合以来」と歓迎する向きがあったので、残念がる早稲田大関係者は少なくなかった。

©文藝春秋

慶應義塾大出身の知性派女優たち

 慶應義塾大には、附属の慶應女子高校時代から女優を続けていた女子学生が活躍する。紺野美沙子、菊池麻衣子で、2人ともNHKの朝ドラ(連続テレビ小説)のヒロインとなり全国区の知名度を得た。紺野は高校時代にユニチカのマスコットガールとなり、NHK少年ドラマシリーズで女優デビューしている。菊池も高校生のときに映画に出ているが、『たけし・逸見の平成教育委員会』に出て知性派の側面を見せていた。慶應女子高校は芸能活動に寛容である。2人の後輩にあたる芦田愛菜がそのまま慶應義塾大に進み、朝ドラのヒロインになる可能性は高い。

 紺野、菊池には知的なお嬢さま系のイメージがつく。その系譜をたどると、檀ふみにたどりつく。作家、檀一雄の長女で1974年、1年浪人して慶應義塾大に入学する。NHKのクイズ番組『連想ゲーム』でレギュラー出演しており解答率が高かった。これも知的なイメージにつながったのだろう。

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檀ふみ ©文藝春秋

 檀、紺野、菊池とはすこし毛色が違う演技派女優が慶應にいる。二階堂ふみだ。どのような役柄でもなりきってしまう才能に惚れ込む監督が多い。2020年の朝ドラのヒロインとなった。慶應の女子学生が朝ドラに出るのはこれで3人目だ。