日本の男女格差(ジェンダーギャップ)が百四十四カ国中、百十一位だというニュースには超がっかりした。前年の百一位からさらに順位を下げて、G7では最低なのよ!

 このランキングは、ダボス会議で有名な世界経済フォーラムが、各国の女性の地位を「経済活動」「教育」「政治への関与」「健康」の四分野で分析し、指数化したもの。日本は「経済」分野が百十八位。男女の賃金に大きな差があって、管理職や専門職の女性が少ないことが響いたのね。OECD(経済協力開発機構)の近年の調査でも、日本の「男女賃金格差」は加盟国三十四カ国の中でワースト三位。本当に情けないわ。

 それに政治の分野でも女性の参加が進んでいない。衆議院議員のうち女性の議員は全体の一割にも満たないし、全国の市区町村議会のうち「女性議員ゼロ」の議会が二割もあるという惨憺たる状況。女性首相の誕生なんて夢のまた夢かもね。

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日本は経済、政治分野での遅れが顕著だ

 小池東京都知事の仕事ぶりを見てもわかるように、日本の女性が有能なのは明らか。仕事は緻密だし、物事を長期的に捉えて的確に手を打つ。コストにも敏感。男性とお互いの強みや特性を生かして協働すれば、社会に大きな利益をもたらすはず。女性が活躍できるかどうかは日本経済再生にとってもすごく重要よ。

 例えば北欧などでは文化的背景の異なる人々が共生し国が発展してきた歴史があるから、当然、男女も対等という感覚があるの。日本男児が国を引っ張ってこられた時代はもう限界。来るダイバーシティ(多様性)時代には、日本にもそういった共生の視点が不可欠だと思うわ。

 そのためには、国としてもっと抜本的な政策が必要。カナダでは昨年男女同数の内閣が発足したとか。日本もそのくらいの時代感覚を持つべきね。この国の未来を救うのは女性なのよ!