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最新防災グッズ3種の神器

 一方、自宅でインフラ回復を待つ場合は、いかにライフラインを代替するかがポイントとなる。和田氏が愛用するのは、普段から使えて持ち運びも楽なもの。

「ガスや電気がストップしても食事をするには、カセットコンロは必須。私が使っているのはイワタニの『カセットフー 達人スリム』。カセットコンロの中でも圧倒的に軽くコンパクトなところが気に入っています。灯りは『折りたたみ式 LEDランタン ソーラーパネル』。太陽光で6~8時間でフル充電でき、LEDライトが10個内蔵されているのに軽量。平らになるから携行するのにも最適です。Travelcool社の『エアーマット キャンピングマット』は、寝袋の下に敷くことで地面からの冷気を防ぎ、同時にクッションの役割も果たすキャンプマット。自宅で暖房が止まったときにも使えますし、避難所では敷布団にもクッションにも。畳めば長さ22センチ。付属の膨張袋で簡単に膨らますことができるのも便利です」

最新防災グッズ3種の神器に決定! 防災グッズはしまいこみがちだが、アウトドアはもちろん日常生活でも重宝する。左上から和田氏が愛用する「折りたたみ式LEDランタン」「空気入れ付きキャンピングマット」「イワタニのスリムコンロ」

 冬の寒さ対策にはガス、石油のストーブを用意するといい。筆者の地元の北海道では、18年秋の北海道胆振東部地震の際には、電池で動くポータブル式石油ストーブが完売状態になった。一方、猛暑の時期の停電では代替策がないのが現実だ。最近は車でエアコンを利かせて過ごす人が多いという。

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 冷蔵庫はどうするか。

「日ごろから冷凍庫に保冷剤や凍ったペットボトルを保存しておき、停電時に冷蔵部分に移動させれば、1日程度は生鮮品を腐らせずに保存できます」(同前)

デジタル時代の新・防災グッズは?

 デジタル社会の今、買い物時の支払いやスケジュール管理など、何でもスマホで行っている人は多い。

「電子マネー化が進んでいますが、すべてカードやスマホ決済にすると災害時に困ります。停電に備え、現金も保持しておくと安心です。主要な電話番号などのメモも財布に入れておきましょう」(同前)

 電源がない場所での充電を考えると、モバイルバッテリーは持っておきたい。

「おすすめは、スマホ3回の充電が可能な10000mAh程度のもの(重さ300gくらい)。それ以上のパワーになると、重くなって普段持ち歩けません。避難所に持って行く用に、ソーラー充電が可能な『Next Gadgetモバイルバッテリーソーラーチャージャー』(26800mAh)もおすすめです」(同前)

停電対策で必ずもっておきたい「ソーラー充電器」、18Wは必要。避難所には必ず持参しよう。上は和田氏がおすすめする「Next Gadgetモバイルバッテリーソーラーチャージャー」