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2020/07/11

旧耐震の中古マンションは要注意

 榊氏は、今なら低層のマンションを選ぶという。

「60戸くらいのマンションで、停電でエレベーターが止まっても、階段で上がりやすい3階か4階くらいがいいですね」

 中古マンションは年代によって耐震強度が違う。

「旧耐震と新耐震があります。1981年6月に新耐震の建築基準法が施行され、概ね82年6月以降に竣工したマンションが新耐震です。旧耐震とは地震に対する強度が違い、阪神淡路大震災や東日本大震災でも、新耐震のマンションで建て直しが必要になった建物は一つもありません。ただし、旧耐震だから必ず壊れるわけではなく、弱い設計をしているマンションが危険ということ。不動産店で聞いたら教えてくれます」(榊氏)

※写真はイメージ ©iStock.com

 落・袋・つる(鶴)・うめ(梅) がつく地名は要注意

 最後に、『地名は災害を警告する』の著者でもある前出の遠藤氏が、「この字が地名に入っていたら要注意」という漢字を教えてくれた。

 災害を繰り返してきた日本では、災害の恐ろしさを地名に託して後世に伝えようとしてきたのだという。

「落」地すべり地、崩落しやすい崖、氾濫痕跡、地すべりにより川がせき止められた場所。※「落合」は川が合流する場所。

「袋」遊水地。

「つる(鶴)」氾濫常襲地。地すべり地。

「うめ(梅)」人工的に埋め立てた場所、土砂崩れなどで埋まった場所。

 また、「田」「谷」「沢」「川」などは低地に多い地名で、「島」も周囲が低地であることが多い。ただし、元来特定の場所を示していた地名が、住居表示などで広いエリアに拡大されているケースも多いので、「実際の地形で判断したほうがいい」。新興住宅街などは、「○○ヶ丘」「○○台」といった地名がつけられていることが多いが、元々の地名は「過去の地図を見ることでほとんどわかる」という。

©iStock.com

 以下にまとめたのは、ネットで見られる遠藤氏おすすめの地図の一覧だ。たとえば、自分の住む地域は「海を埋め立てて作られた土地」といったことまで調べられる。一度チェックしておくといいだろう。

災害リスクを調べるならこのサイト!

地理院地図
(地形図や年代ごとの航空写真、土地条件図などが閲覧できる)
https://maps.gsi.go.jp

今昔マップ
(明治以降の旧版地図と現在の地図を対比して見ることができる)
http://ktgis.net/kjmapw

歴史的農業環境閲覧システム
(明治時代に作成された「迅速測図」が閲覧できる)
https://habs.dc.affrc.go.jp

ハザードマップポータルサイト
(全国のハザードマップの整備状況や一部図面の閲覧ができる)
https://disaportal.gsi.go.jp

重ねるハザードマップ
(全国のハザードマップをシームレスに閲覧できる)
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/index.html

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