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特集観る将棋、読む将棋

2020/07/17

昨年の12月から将棋AIを使った勝率表示を入れました

――最近は、解説陣に出したお弁当も紹介しています。

谷井 解説にお越しいただいた棋士、女流棋士の皆さんにはABEMAで注文したお弁当を召し上がっていただいています。とても評判で「ABEMAのお弁当は良い」とか「美味しかった」とか喜んでいただき、楽しみにされている方も。それで、お弁当の絵も見せることにしました。

ABEMA将棋チャンネルより

――このあたり(シャトーアメーバのある渋谷区の神宮前。おしゃれな飲食店が多い)ならば、見た目も美味しそうなお弁当がいろいろありそうですね。ところで、画面上に出ている優勢か劣勢かを%で示す勝率は、欲しいという方と要らないという方がいます。あれは、つけたり消したりを視聴者が選ぶようにするのは難しいのでしょうか。

塚本 ABEMAの仕様として、ユーザーがどちらかを選択するのは難しいです。

谷井 開始からずっと放送を見続ける方は少数派で、多くは放送途中から視聴するので、見た瞬間に優劣が分かるように昨年の12月から将棋AIを使った勝率表示を入れました。賛否両論は承知しています。ただ、表示がないときの「勝率が欲しい」という声の方が、表示があるの「不要だ」という声より多いと感じています。

塚本 プロの一手の凄さや、終盤の難しさなど、視覚的に見せたい、初心者でも分かるようにしたいという意図もあります。

 

――解説と聞き手の人選はどのようにしていますか。

谷井 こちらで具体的な指名はしていません。日本将棋連盟さんに棋士、女流棋士のスケジュールを確認していただいたて協議の上、決めています。

――藤井七段のタイトル初挑戦の棋聖戦第1局には、最近、渡辺明三冠相手にタイトル挑戦したばかりの本田奎五段を起用。杉本昌隆八段と藤井七段の師弟対決となった竜王戦3組決勝では、兄弟弟子の金井恒太六段と飯野愛女流初段のコンビと、ツボを押さえた人選になっていると思うのですが、日本将棋連盟も上手く調整しているのですね。

谷井 ありがたい限りです。日本将棋連盟のメディア部には、ABEMA担当の方がいらっしゃいます。棋士の方2人のダブル解説も好評をいただいておりますが、こちらでは細かいことはお願いしておりません。お二人の話し合いで役割分担を決めていただいています。

 

藤井七段をABEMAでもより一層盛り上げていきたいです

――藤井七段のタイトル初挑戦が決まってどう思いましたか。

谷井 藤井七段は、そう遠くない時期に必ずタイトル挑戦はするだろうとは思っていました。それが、自粛が明けたばかりの時期に史上最年少タイトル挑戦が実現し、大きな明るい話題を提供したことに、さすがのスター性を感じ、無形の力を感じました。ABEMAでもより一層盛り上げていきたいです。

 これまでは1台のカメラで両対局者を真横から撮っていましたが、棋聖戦の挑戦者決定戦から、両対局者をワンショットで斜め前から撮れるようにカメラをさらに2台増やしました。