放送されなかった幻のシーンとは?
最終回でさとみはカンチと結婚。リカはロサンゼルス支局へ転勤したが半年で退社して音信不通になっていたが、3年後に表参道でカンチ・さとみ夫婦と遭遇する。
あのラストシーンには裏話があった。「当初は、放送された内容と違う設定で台本が作られていた」と、有森は打ち明ける。
「実はいただいていた台本には、永尾くんとさとみの間に子供がいたんです。ところが本番直前に子供がいない設定に変わった。リカに偶然会った永尾くんは、リカと2人きりでしばらくビルの屋上で話すんですが、さすがに子供を置いて元カノと2人だけで話すのは違和感があるからかな? それとも続編を考えてのことなのか? といろいろ考えましたが、真相は未だにわかりません」
ドラマでは、最終的にカンチを選んださとみ。放送から29年経ったいま、有森也実としては、対照的な性格のカンチ、三上のどちらを選ぶのだろうか。本人に聞いてみると意外な答えが返ってきた。
「どっちだろうなあ……。三上くんだったら、さとみと永尾くんが結婚しても受け入れてくれそうですけど、さとみが三上くんと結婚したら、永尾くんはずっとさとみのことを引きずりそうな気がします。だから結局はどうしたって、三角形の中での選択肢を考えていくと、『やっぱり永尾くんと結婚したほうが収まりがいい』と考えたと思います。
最近、織田さんと保奈美さんが出演中のドラマ『SUITS』(フジテレビ系)を見ていた友達が、『ドラマを見ているとついつい、織田さんが家に帰ったら、さとみちゃんが手料理作って待っているんじゃないか、とか考えちゃうんだよね』と冗談で言っていました。30年近く経っても、“関口さとみ”の印象は未だに根強いんだなあって、びっくりしちゃいました。さとみのおかげで演じることの楽しみを覚えることができた、本当に大切な作品でした」
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