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「1日約10万人、7番目に多いんですね」

「乗降人員でいいますと、1日平均で約10万人。当社の駅では7番目に多いんですね。グランエミオ所沢のような商業施設もありますし、最近では高層マンションも増えてきています。住宅と商業施設が多いということで、こちらから都心方面に通勤するお客さまがメインです。池袋線と新宿線が交わりますから、利便性はとってもいいと思いますよ」(笠間さん)

所沢駅管区長の笠間秀行さん

 確かに、池袋線に乗れば池袋駅はもとより地下鉄直通で都心にもそのまま乗り入れる。さらに新宿線では高田馬場駅で地下鉄東西線に乗り換え可能。利便性という点ではなかなか優れていることは間違いない。

「万が一どちらかの線が止まってしまっても、片方が動いていればそちらに乗ったら都心に出られますからね。お客さまもスムーズに乗り換えています。その点も便利だと思いますよ。だから駅としては池袋線と新宿線の接続に気を使っていますね。特急から各駅停車に乗り換える方も多いですから、ダイヤが乱れたときには特に」(笠間さん)

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「2010年までは比較的小さな駅だったんです」

 ちなみに、特急ラビューに乗れば池袋駅からノンストップで最速19分。新宿駅から中央線で19分というと武蔵境くらいだから、所沢は意外と近いのだ。こうしたこともあって、西武鉄道にとって、所沢は池袋と並ぶ“拠点”。駅ビルの商業施設「グランエミオ所沢」は2018年3月に完成したもの。今年9月には「グランエミオ所沢」の第2期工事が完成し、所沢駅はさらに賑やかになる見込みだという。

「グランエミオ所沢」は9月に第2期工事が完成する
駅前には新しい高層マンションも建設されている

「駅舎の改良工事は2010年に着手しました。以前も橋上駅舎でしたが、今のように広いコンコースがあるわけでもない比較的小さな駅だったんです。それを大きくリニューアルして2012年から2013年にかけてまず駅舎が現在のものになりました。次いで駅ビルの工事を進めまして、9月にグランエミオの第2期工事が完了して、所沢駅のリニューアルが完成します」(内田さん)

 このグランエミオ所沢の誕生によって、それまでは駅前の商店街やワルツ所沢というショッピングセンターだけだった商業施設が拡充し、さらにマンションも増えて利用者が伸びてきているというわけだ。