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社会人教室で切磋琢磨
「石井さんはたぶん違う教室だと思います。根本先生はいろんなカルチャースクールや私塾をお持ちなので。私は早稲田大学の社会人授業で、若竹さんも同じタイミングで入ってきたんです」
――若竹さんが芥川賞を受賞された時はどう感じました?
「そうだろうなと思いました。私は『ちょっと時間が余ったから来ました。アハハ』って感じでしたが、若竹さんは旦那さんを亡くされた直後だったので、覚悟が違いました。当時から、彼女は絶対、『何か』になると思っていたんです。若竹さんとはすごく仲良くさせてもらって、家に泊まりに行ったこともあるんですよ」
――若竹さんのご自宅でも、小説論を交わされたんですか?
「小説の話よりは、どう生きてきたかとか、いろんな話をしました。当時、私はまだ結婚していなかったんですが、『高山さんは一人でいいよ。ずっと独身でいなさい』と言われた記憶があります(笑)」
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「文藝春秋」9月号及び「文藝春秋 電子版」に掲載した高山氏のインタビュー「手を縛られても足で書く」では、根本昌夫氏の講座で初めて執筆した作品の内容を明かしてくれたほか、高山氏が大好きな横浜DeNAベイスターズの話、受賞作「首里の馬」に込められた思いなどについても語っている。
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手を縛られても足で書く 芥川賞受賞者インタビュー・高山羽根子
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