昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

特集観る将棋、読む将棋

2020/08/21

タブレットへの入力が間に合わなかったことも

 聞き手や記録係はどうなのだろう。8月1日の聞き手であり、7月18日には記録係を務めた山根ことみ女流二段にもインタビューした。

――この仕事の難しさはどんなところですか?

 山根 1局ごとの解説が短いので、聞き手も分かりやすく内容をまとめなくてはいけないところだと思います。愛媛の祖母は、将棋が分からないのに見てくれています。そんな祖母を意識し、初心者の方にも分かりやすくできるように心がけています。終わったら反省をします。これまでの聞き手でも、棋士や先輩の女流棋士の方々からご意見をいただいたら、それを生かすようにしています。

――記録係のときは、超早指しで大変ではなかったでしょうか。

 山根 実は2回ほど、1秒でどんどん手が進み、タブレットへの入力が間に合わなかったことがあります。記録係の入力が将棋連盟Liveで同時中継されるわけではないので、リカバリーできましたけれど。

「わぁ、レジェンドの先生が自分で時計叩いてる」

 8月8日の聞き手で、7月4日には記録係を務めた和田あき女流初段は「AbemaTVトーナメントの記録は大変だったでしょう」と口々に言われたと話す。

和田あき女流初段

――ものすごいスピードで記録しなくてはいけないのは大変ではなかったでしょうか。

 和田 そうですね。でも一番近いところで迫力のある対局が見られたのはとても楽しかったです。普段の公式戦では自分で時計を押すことはありません。チーム「レジェンド」の対局の記録係だったので、皆さんが時計を叩いている貴重なお姿を見ることができました。「わぁ、レジェンドの先生が自分で時計叩いてる」って(笑)。

大盤解説のスタジオ

――聞き手ではどんなところが難しいですか?

 和田 大盤が映るのは対局の前後で、対局中は対局者の盤面だけが映り、解説と聞き手は音声だけです。大盤を使ってじっくりとした解説はできず、実況が中心になるので、どんなふうに言えばうまく伝えられるか、毎週の放送をよく見てきました。生放送で、言った言葉は取り返しがつきません。慎重に話すようにします。

――妹のはなさんが女流棋士になりました。はなさんも番組を見ていますか?

 和田 今日も「見てね」と言ってきました。毎週妹と一緒に見て、手を予想したり楽しんでます。

 

 解説席は対局場と離れたところにあり、解説と聞き手はモニターを見ながら話す。解説席に映像が切り替わるときは、解説、聞き手とも大盤の横に立つ。しかし、対局中は解説と聞き手は音声だけ担当すればいいため、座っていてもOK。解説席には椅子も用意されている。

 8月22日の決勝では、解説に戸辺誠七段、聞き手に加藤桃子女流三段、記録係は飯野愛女流初段、そして司会は山口恵梨子女流二段と中村桃子女流初段が務める。それぞれのお仕事ぶりにも注目して見ていただきたい。

写真=杉山秀樹/文藝春秋

その他の写真はこちらよりご覧ください。

INFORMATION

ついに決勝!第3回AbemaTVトーナメント<チーム渡辺 VS チーム永瀬>

https://abema.tv/channels/shogi/slots/Dnpg8C7cwQxmZ9

この記事の写真(36枚)

+全表示

この記事を応援したい方は上の駒をクリック 。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春将棋をフォロー