文春オンラインのメルマガ読者を対象に、人生でもっとも心に残った「自分史上最高のドラマ」を聞いた今回のアンケートには、3433票(男性51%、女性49%)もの投票がありました。

 上位20位までは、「【自分史上最高ドラマ トップ10】『おっさんずラブ』堂々1位! 半沢、JIN、北の国、あまちゃんが肉迫」「『愛していると言ってくれ』『ロンバケ』から『のだめ』『やまとなでしこ』まで大接戦【自分史上最高ドラマ11~20位】」の記事で、すでに発表されています。

 アンケートは7月3日から31日までの約1カ月間にわたって実施され、1人3~5作品まで投票でき、1位=7点、2位=5点、3位=3点、4位=2点、5位=1点として集計。同一タイトルのシリーズ作品、リメイク作品は1つの作品として集計し、それぞれの作品の評価はコメント欄で紹介しています。

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 本稿では、「ベスト50」入りした作品のうち34位から21位までを、カウントダウン方式で紹介していきます。(全2回の2回目)

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34位 「必殺」シリーズ(テレビ朝日系・1972~2009年)

主な出演者:藤田まこと、中条きよし、三田村邦彦

「必殺」シリーズの藤田まこと ©文藝春秋

「時代劇でありながら現代社会を風刺し、視聴者の気分をすっきりさせてくれる(「必殺仕事人」)」(55・男)

「子供の頃は刺激的で、親が寝静まってからこっそり見た。正義感の気持ちで見ていた。主水(藤田まこと)の昼行灯と必殺仕事人の時のギャップ、役者達の人間臭さがたまらない(「必殺仕事人」)」(57・女)

「必殺シリーズで、一番良いと思う。藤田まこと、山崎努、沖雅也という三者三様のアクの強さは、異次元ストーリーにリアリティーを持たせてくれた(「必殺仕置人」)」(53・男)

「単に殺すだけではなく、制裁を加えることに主眼をおいた内容が面白かった。キャストも一人一人がとてもよく生きている(「必殺仕置人」)」(41・男)

33位 「探偵物語」(日本テレビ系・1979年)

主な出演者:松田優作、成田三樹夫、山西道広

「探偵物語」主演の松田優作 ©AFLO

「松田優作は永遠に不滅だと思わせてくれる傑作」(59・男)

「映画の撮影が押したために松田優作の出演場面がほとんどない回を、脇役だけで乗り切ってしまう。そういう勢いの良さ、昭和の役者の層の厚さが、何度見ても素晴らしい」(58・男)

「松田優作が乗るベスパがかっこよかった。成田三樹夫さんの『工藤ちゃ~ん』は今でも耳に残っています」(50・男)

「70年代の暗さから80年代の軽さへ移行する時代を象徴するドラマ。舞台になった渋谷、原宿、横浜。当時大学生だった自分たちがいつも行っていた街並みが画面に映し出されるのも嬉しかった」(61・女)

32位 「TRICK」(テレ朝系・2000~2003年)

主な出演者:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久

「TRICK」主演の仲間由紀恵 ©文藝春秋

「大学の物理学者と売れないマジシャンと聞いただけで今でもウキウキしてしまう。出演している役者さん全員を好きになった。テンポの良いコミカルな部分と恋愛の部分のバランスが良かった」(46・女)

「主人公のコンビも、脇を固める刑事も最高」(65・男)

「物理学者が理解できない摩訶不思議な現象を、売れないマジシャンが解くという面白い構成になっていて、全シリーズすごく好きです」(26・男)

「脚本が変なのに、俳優さんの怪演がすごいから、一周回ってマトモなドラマとして成立してる」(59・女)

「始まった当初は正統派美男美女に何をやらせるんだ! と驚いたが、今となってはこの2人以外考えられない。くだらない笑いと仕掛けが馬鹿馬鹿しくて良い」(55・女)

31位 「Dr.コトー診療所」(フジテレビ系・2003年、2006年)

主な出演者:吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎

「Dr.コト―診療所」主演の吉岡秀隆 ©AFLO

「いつ観ても心が温まる。綺麗な海と優しい島のみんなが大好きです。Dr.コトーが大好き過ぎて、このドラマを撮影していた与那国島に1人で旅行しに行きました。中島みゆきさんの主題歌『銀の龍の背に乗って』も最高」(31・女)

「離島の医療現場の切実さと島民の医療に携わる医師たちの葛藤と熱意がとても印象に残った」(63・男)

「吉岡秀隆さんはもちろん、時任三郎さんや泉谷しげるさんなどの脇役も素晴らしい役作りで、ストーリーも良く、展開も読めなかったので当時、ドキドキしながら見ていました」(46・男)

「吉岡秀隆さんが本当に素晴らしかった。何度観ても泣ける。あんな人間になりたい」(53・女)

「吉岡秀隆さんのファンではないのだけれど、『北の国から』の純君が立派になって感動した」(67・男)