真っ白な衣装とカバー曲を軸にした活動でアイドル戦国時代に新しい風を吹き込んだアイドルネッサンス。しかし、2018年2月24日に横浜ベイホールで行われたライブで解散を迎えてしまう。

 解散後、南端まいなはソロアーティストとして活動を開始。18年8月には『センチメートル』を配信限定でリリースし、昨年夏にはドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS)に出演した。

 着実に歩みを進めている彼女にグループ時代といまの違いを語ってもらった。(全2回の2回目/#1から続く)

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元アイドルネッサンス・南端まいなさん

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他のアイドルグループの「お友達は全然できなかった(笑)」

――いわゆるアイドル戦国時代でしたが、他のグループは意識していましたか?

南端 TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)のメインステージ争奪戦みたいな、グループ同士が競って1位を決める時はライバル意識があったけど、常にそうだったわけじゃないです。アイドルネッサンスのコンセプトを気に入ってくださったお客さんにもっと好きになってもらいたかったので、他のグループにライバル意識はありませんでした。逆に仲良くしたいなと思ったくらいで。お友達は全然できなかったけど(笑)。

――社交的ではなかったんですね。

南端 すごい人見知りで、自分から話しかけることができないんです。自分をさらけ出すことが苦手で、人と話す時も壁を作ってしまうから、「仲良くなりたい」という視線だけ送っていました。他のグループの子と仲がいいメンバーがうらやましかったです。

――デビューから3年後、17年4月に初めてのオリジナル曲『交感ノート』を披露しました。

2017年にリリースされたミニアルバム「前髪がゆれる」(『交感ノート』収録)

南端 それまでは既存の曲に自分たちの想いを重ねてきたけど、『交感ノート』は小出(祐介)さんが私たちにあてて書いてくださったので、自分たちだけの想いで歌うことができました。

――石野(理子)さんをはじめとして、他のメンバーを見て「すごいな」と思うことはありましたか?

南端 ありました。ただ、最後のライブで小出さんが「いい意味で、最後まで完成されてないライブだった」と言ってくださって。「それでよかったんだ」と思いました。石野の歌い方には個性があるし、キレイな歌声だと思うんです。だけど、私がその時に悩みながら歌っていたことが自分の個性になっていたんだなと腑に落ちて。小出さんからは最後まで教わりっぱなしでした。

アイドルネッサンス解散のきっかけは?

――18年1月20日に公式サイトにて解散を発表されましたが、何かきっかけがあったのでしょうか?