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南端 最後のライブまでアイドルネッサンスをやりきろうと、何の準備もしていませんでした。いままでの集大成を見せて、ファンの方に感謝を伝えようと思っていたので、解散ライブの先は何も考えていなかったんです。だから、ライブが終わってメンバーと別れた時に「この先どうしよう!」となって(笑)。

――それだけアイドルネッサンスが大きな存在だったんですね。

南端 自分の真ん中がポカリと空いた感じでした。高校卒業のタイミングでもあったので、解散ライブから1カ月くらいはひたすら焦って。それまで見ていた道が閉ざされてしまったので、「これからどこを見ればいいんだろう」「自分は何がやりたいんだろう」と考えた時、私の中で浮かび上がったのが「歌」でした。SMAでお世話になったスタッフの方がご厚意で動いてくださって、いまの事務所を紹介していただいたんです。

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――芸能の世界は厳しそうだなと考えることはなかったですか?

南端 就職活動して社会人として働くことも想像したけど、自分にできることを考えた時に「こっちじゃないな」と思って。まだ歌に対する未練があったんでしょうね。

他のメンバーの動向は気になった?

――他のメンバーの動向は気になりましたか?

南端 気になりました。普段からメンバーと連絡をとるほうじゃなかったので、どうするのか知らないことが多かったんです。だから、「あの子は何をやっているんだろうな」と思ってました。たまにツイッターのタイムラインで流れてきて、「石野、バンドに入ったの⁉」っていう(笑)。

 

――現在はソロアーティストとして活動されていますが、グループ時代より自己主張も必要だと思います。

南端 はい。グループの時は決められたダンスがあって、しゃべってくれるメンバーもいたので、自分から率先して話す機会があまり無かったんです。だけど、ソロになって「どう動いたらいいのか」「何をしゃべったらいいのか」を悩んだし、これまで甘えていたんだなと思いました。

――グループ時代は「人見知りだった」という話もありましたが、そこは変わっていないですか?

南端 ソロになっても自分が壁を作っていたら、初見で好きになってもらえないので。自分を紹介できるのは自分しかいないと思ってからは、自分から壁を壊すことができました。スタッフの方との関係でもそう。歌いたい曲や衣装といった「観てもらいたい自分」を常にスタッフさんに伝えるようになりました。

コロナでライブが出来ない状況が続いていますが?

――アイドルネッサンスの時の自分からイメージを変えようとは思いましたか?