南端 解散は何か大きなきっかけがあったわけではなくて、メンバーとスタッフの方で話し合って決めたことなんです。個人的にはもっと続けたかったし、「日本各地のファンの方に会いに行きたい」という夢もあったので、「悔しい」という気持ちはありました。でも、メンバーそれぞれいろんなことを考える時期に差し掛かっていたので仕方ないかなって。発表からライブまで短かったので、ファンの方には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
――20歳、あるいは25歳の南端さんが踊るアイドルネッサンスは想像できていましたか?
南端 想像できていませんでした。解散の話が出る前に、「高校を卒業したらアイドルネッサンスはどうしよう」と考えていたくらいですから。もし解散にならなかったらどうしていたのか、自分にもわかりません。ファンの方の中には「あの時期に終わったから青春の1ページを見せてもらうことができた」と言ってくださる方もいて、「そういう見方もあるんだな」と思いました。
解散ライブでは「ずーっと泣いてました」
――18年2月24日解散ライブでは、「申し訳ない」と思っていたファンの方たちの顔を見ることはできましたか?
南端 全然見ることができなかったです(笑)。ダンスの先生に「終わるまで泣かないでほしい」「最後までやりとげてから泣くなら泣きなさい」と言われて、「はい」と答えたんですけど、始まる前からステージの袖で号泣してました。涙を拭いてステージに立ったんですけど、明転してファンの方たちの顔が見えた瞬間にまた涙が溢れてきて。1曲目からずーっと泣いてました。悲しい気持ちと申し訳ない気持ちが一緒になったんです。
――解散ライブ終了後、メンバー同士で話しましたか?
南端 ライブが終わった後、みんなで固まって泣きました。号泣です(笑)。最後のステージというのもあるし、次の夢に目を向けているメンバーがいるので、同じ方向を見ることがこれで最後だと思うと涙が溢れました。
就活か、歌か……「この先どうしよう」
――解散後のことは考えてなかったそうですが。