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小泉進次郎 ★0 「すでに幻想がとけてしまった」
いまでも世論調査では上位にも顔を出しますが、進次郎さんに一時期ほどの勢いはありません。大臣就任後「父親のイメージで売ってきたけど、実際は純一郎とは真逆の政治家だ」ということがバレてしまったからです。
お父さんの純一郎さんは、自民党内の少数派だった時期も長く、総裁選でも何度も負けています。しかし、郵政民営化など最後まで持論を貫こうとした。
一方、進次郎さんはこれまで、その父親のイメージを利用して「ブレない」というフリをしてきましたが、実際は政策的課題について発言するときも、散々色々な意見が出たあと、最後に「後出しじゃんけん」でその都度もっとも目立つような発言をする「コメンテーター手法」で乗り切ってきました。環境大臣になり、自身が先頭に立って意見を発信しなければいけなくなって、幻想がとけてしまったのです。
コロナ禍で、若い知事たちが活躍しました。進次郎さん以外の新しい世代の政治家たちが認知されたいま、進次郎さんは「ポスト安倍」どころか、最大の武器だった「若手政治家の代表格」という立場さえ危うくなった。政治家として今後どうするのかという岐路にありますから、「宰相候補」としては論外です。