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2020/08/29

河野太郎 ★3.1 「Twitterのブロックが…」

 東日本大震災の前年(2010年)に、河野さんを私のトークライブに招いたことがあります。その時点で、河野さんは電力業界の政界への圧力を赤裸々に話していました。本来の河野さんは、周りに流されずに持論の政策を実現しようとする政治家でした。防衛大臣として、今年6月に行ったイージスアショアの配備撤回のように、自分が正しいと思う政策を実現しようとする姿勢は、いまも垣間見えます。また、自分の意見を発信しようとする姿勢は他の候補者の中でも抜けています。

 ただ、党内で注目されるにつれ、変わってしまった部分もあると思います。たとえば情報発信。最近ではTwitterの使い方。いただけないのは、自分を批判するユーザーに対して「ブロック」という、自分のツイートを見せないようにする行為を乱発していることです。

河野太郎氏 ©文藝春秋

 ストーカーのように問答無用で自分に罵詈雑言を浴びせてくるユーザーをブロックするなら、百歩譲ってまだ分かります。しかし、自分の評判をTwitterで検索して、批判的な意見の人を続々とブロックしているいまの姿勢は、「首相」としては器があまりに小さい。そればかりか、大臣という立場で国民に情報を発信しているのに、「自分を批判した人間には、その大切な情報を載せたツイートを見せない」というのは、「権力者」として非常に危うい行為だと思います。