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岸田文雄 ★1.8 「ハト派を弱体化させた責任は重い」

 コロナ禍を受けて求められるような、社会の弱者を重視しようとする政策は、これまでの自民党であれば、岸田さんの所属するハト派の宏池会が担ってきました。宏池会のトップである岸田さんは、対抗馬の筆頭に上がってくるべき立場にあります。

 しかし、岸田さんは石破さん以上に「ヘタレ」。これまで安倍首相と戦おうともしなかった。安倍一強といわれた政治状況は、野党が頼りない今、本来は岸田さんが自民党内で安倍首相とは異なる意見を唱えるべきでした。ところが、これまでその役割がまったく出来ていなかった。

岸田文雄氏 ©文藝春秋

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 政権が長期化する中で、岸田さんが安倍首相からの「禅譲」を狙ったばかりに、自民党のハト派がここまで弱体化したのです。前回の総裁選にさえ出馬しなかった岸田さんの責任は本当に重く、今回立ち上がったのではあまりに遅い。安倍政権とは違った性質の政権が求められている現状を考えると「★4」くらい付けたいのですが、「★2」にも届かないという評価しかできないのが現状です。